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居場所・たまり場が小地域の一里塚!

2017.12.18 15:33|提言
提言1 小学校圏域に常設の居場所・たまり場をつくる
*コンセプト
 小学生から高齢者まで大きな負担なく気軽に立ち寄れる場所は小学校の通学区域です。そこには顔の見えるそれぞれの日常生活と関係性があり、会話が増し困りごとの軽減など身近に助け合いが芽生え、緩やかに小地域のつながりと人が育つ可能性を秘めています。
 さらに何らかの理由で参加が叶わなくなった人やひきこもり等問題を抱えている人を関係機関に繋ぐなどを重視します。それが小地域でつくる地域密着の居場所・たまり場です。

*居場所・たまり場つくりの過程が大切
 小地域の住民(勤務者を含む)が中心となって場所探しやお金の工面、スタッフなどの課題をプラス思考で楽しみながら解決することが最も重要です。今まで知らなかった小地域の様々な地域資源・生情報が飛び込んでくるでしょう、それらと折り合いをつけながら丁寧な取組みが求められます。
 色々な形での支援や企業のCSRも期待できます。

*居場所・たまり場で何ができるか
 常設施設の強みは体操・手芸・塗り絵など小地域の色々なニーズに対応できることです、それぞれの活動は各人の個別ニーズ把握の手段くらいのゆったりとした取組みでないとお互いに疲れます。
 次のステップは「福祉的な課題」を織り込んだメニュー、例えばかかりつけ医の仮称「出張相談」や会食サロンなどが想定できます。更に地域に認知された時点で「住民主体の通所型サービス」の立ち上げも視野に入るでしょう。

*その後の展望
 小学校の通学区域ごとに居場所・たまり場ができれば、それらを中学校の区域にまとめると市区町村が取組む第2層協議体の構成組織の一翼を担うことになります。そこでは居場所・たまり場の様々な成果・課題が可視化され地域を包括的に捉えられ実のある推進に役立ちます。さらに中間支援機関の出先に位置付くと強力な連携・協働が生まれます、。
 行政サービスへのワンストップ化も夢ではありません。
 また、方々に居場所・たまり場が出来れば近所の目が気になり足元での参加に二の足を踏んでいる人にとって他所は格好の新世界になる可能性があります。加えて居場所・たまり場相互の交流・連携へ期待の輪が大きく広がります、正に地域力でしょう。

提言2 「協議体」討議の場面に「熟議」手法を導入
 市区町村が取組んでいる生活支援体制整備事業・地域包括ケアシステムの根幹です。
 協議体の討議がボトムアップになり難いことを指摘したいと思います。例えば地縁組織とテーマ型組織の間にある根強い不信感を払しょくする為にはこれまでの討議手法を大きく変える必要があります。新たな地域力を醸成する為に「熟議」手法を導入することにより人々の利害や目標が個別的なものから集合的なものへ変化が期待できます。
 多くの住民は地域の役に立ちたいと考えていますが意義ある参加・参画の道が閉ざされているのが現状です。この手法は住民主体による参加・参画が実現、地域が俯瞰でき見える化が図られると確信します。

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